【効果ない3つの点】カランメソッドのウリ文句を正直レビュー

カランメソッド

スクールのホームページを見ると、カランメソッドは「4倍速で身につく」とか「正しい文法が身につく」とか書いてあって気になるけど、そんな効果ないんじゃないかな…

カランメソッドを始めようかなと思っている人の中には、このように効果に疑問をもっている人もいますよね。私もそうでした。

私が初めてカランを知ったのは、本屋さんでカランの本を見たとき。「4倍速」の言葉に惹かれましたが、「そんな効果ないでしょ」と思ってまったく相手にしていませんでした(笑)

そんな私ですが、半信半疑でネイティブキャンプのカランメソッドを続けて7ヶ月以上。なんだかんだと効果を実感しています。

ですがそれでも、スクールがウリ文句として言っていることのうち「それは言いすぎでしょ」「この点は効果なかったな…」というところも見えてきました

そこでこのページでは、カランメソッドのメリットとして言われていることの中で、「これは効果なかった」「これは言い過ぎ」といった点を解説してみたいと思います。これから始めようかと思っている人の参考になると嬉しいです!

この記事を書いた人

カランメソッドに挑戦中の会社員。
学校の成績はいいのに会話・リスニングは全くダメ
⇒ 音読と瞬間英作文に取り組む
⇒ ネイティブキャンプでカラン200レッスン超え
⇒ TOEICスピーキング170点!(200点満点中)
⇒ TOEIC L&R 915点!
⇒ QQEnglishでカラン復習中

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「効果ない」「言い過ぎ」と思った3つの点

「4倍速で身につく」は言い過ぎ

まず1点目ですが、カランメソッドの最大のウリである「4倍速で身につく」という触れ込み。これは言い過ぎだと思います

もともとこの話は、イギリスの英語試験に合格するための学習時間が、四分の一で済んだ、というのが根拠です。それ自体は実際にそうだったのかもしれませんので、「4倍速はウソ」とまでは言いませんが、実際に受けてみて「ものすごい勢いで英語が伸びた」という感じはありません。

別のページで書いているように、TOEICのスコアが大きく伸びたり、会話の瞬発力が上がったりというのはありました。ただ4倍速というほどのスピード感ではないですね。

また、スピーキング力が大幅に向上したのは間違いないですが、正直なところ、いわゆる「ペラペラ」には程遠いです。

「他の学習法よりも効率的」「やっただけの効果が確実にある学習法」という感覚です

というわけで、「4倍速」という言葉からイメージするような学習スピードは、期待しないほうがいいと思います。

「正しい文法が身につく」「完了形が身につく」はあまり期待できない

カランメソッドでは、短い文章ではなくフルセンテンスで答えることが求められるので、「正しい文法が身につく」と言われます。また、現在完了形、過去完了形などが繰り返し登場し、マスターできるようになるとも言われます。

ですが、あまり期待しすぎないほうがいいように思います。

たしかにフルセンテンスで答えることで、「Yes」「Me too」のような短い表現ではなく、しっかりとした文章をつくる力は伸びていきます。実際私も、関係代名詞などを使って、長い文章を言える力が伸びていきました

とはいえ、今でも文法的に正しくない文章を言ってしまうことはしょっちゅうです。会話の中で、しっかり正しい文法が使えるというのは、かなりの熟練度が求められる気がします。

また、完了形については、たしかに繰り返し出てくるのですが、だからといってそれが身についたという感覚はあまりありません。「こういうときに使うんだな」という理解は深まりますが、それが使えるレベルにまではなかなか到達していないという感じです。

ノンネイティブなので、正しい文法をそれほど求めなくてもいいのでは、という気もします。

文法の正しい理解を得たいなら、シンプルに文法の参考書を勉強したほうがいいです。また、正しい文法が会話で使えるレベルに高めるには、カランも役には立ちますが、それだけではなく忍耐強く長期間練習を続ける必要があると思います。

「正しい冠詞の使い方が身につく」は効果を感じられない

カランメソッドでは、生徒が冠詞(a、an、the)の使い方を間違えると、先生がすぐに指摘し、言い直しをさせられます。そのため、スクールのホームページでは「正しい冠詞の使い方が身につく」と書かれていることが多いです。

ですが、私の経験としては、冠詞使い分ける力が伸びた」という実感はないです。今でも、aとanを間違えたり、冠詞をつけ忘れたりすることはしょっちゅうです。

この原因は2つあるかなと思っています。

1つは、先生やスクールによるのですが、私の使っているネイティブキャンプだと、間違いを指摘しない先生が結構多いんですよね。自分で「あ、間違えた」という自覚があっても、スルーされることがしばしば。なので、成長があまりないのだと思います。

ちなみに、QQ Englishのカランでは、間違いをしっかり指摘する先生が多かったです。

もう1つは、仮に指摘がしっかりあったとしても、会話の中でとっさに正しい冠詞を使えるレベルになるのはかなり難しいだろうということ。

たしかに指摘があれば、「あ、こういうときはこの冠詞を使うんだな」といったことが理解できるので、じっくり考えれば正しく使えると思います。メールを書くときなんかは大丈夫かもしれませんね。

ですが、スピードが求められる会話では、正しく使い分けるのはなかなか困難。カランのレッスンだけでは難しいと感じます。

というわけで、正しい冠詞については、期待しないほうがいいかなと思います。

【おまけ】「正しい発音が身につく」もやや疑問

以上、私が「あまり効果ない」「言い過ぎ」と思う点を3つ紹介しましたが、もう1つ付け加えたいと思います。それは発音について。

これもスクールのホームページなどでは、「先生が間違った発音を指摘するので、正しい発音が身につきます」といったウリ文句が書かれています。

ですが、これも、間違った発音について指摘しない先生が少なくないです。冠詞の件と同様ですね。

また、ちょっと発音を指摘されて言い直したくらいで、発音はなかなか身につかないと感じます。繰り返し繰り返し発音することで、体に染み込んでいくのではないかと思います。

ただ、これを「おまけ」扱いにしたのは、私がもともと発音は比較的よいほうだったから。もともとよかったから指摘が少なかったのかもしれませんし、成長も感じられなかったのかもしれません。

いずれにしても、発音をしっかり身につけたいのであれば、音読を自分で繰り返すのが一番だと私は思います。詳しくはこちらをご覧ください↓

【失敗談あり】音読でリスニング・発音劇的向上! TOEIC150点UP!
このページでは、英語の音読を約2年続けた効果を実体験から解説。「音読がいいって聞くけど本当に効果あるの?」と疑問に思う方もいますよね。私は音読中心の学習を続けてリスニング、発音が劇的に向上。TOEIC対策を一切せずにスコアが150点以上伸びました! 失敗の経験もあるので、あわせて解説します!

まとめ:効果は確実にある学習法だが、ウリ文句の中には言い過ぎも

というわけでこのページでは、私の実体験をもとに、カランメソッドのウリ文句のうち3つについて、批判的にお伝えしてみました。あまりスクールの宣伝に振り回されないようにしたいですね。

とはいえ、途中で書いたように、私はカランメソッド自体は効果のある学習法だと思っています。実際私も会話力がのび、TOEICのスコアも大きく伸びています。

「楽にすぐに英語が身につく」という甘い話ではありませんが、オススメのできる学習法です。ぜひ皆さんも検討してみてくださいね。

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