
英語の勉強に、英語版マンガを読んでみたけど、単語や英文が難しくて挫折しちゃった… なにかいい方法はないかな?

英語マンガを買おうと思って調べたら、1冊1,000円とかでかなり高い… もっと気軽に始められないかな?
楽しく続けられる英語学習法の一つ、マンガの英訳版。でも、いざ始めてみると、単語が難しかったり、結構高かったりで、案外続けられなかったりするもの。実際私も、以前は好きなマンガの英語版を買っていたのですが、揃えるに結構お金がかかり、途中でやめてしまいました…
ところが、そんな悩みを解決するアプリが、2022年6月、リリースされました!それが「Langaku」というアプリ!

さっそくダウンロードして使ってみたので、アプリの特徴・機能、値段・料金プラン、読めるマンガのタイトルをはじめ、私が使ってみた感想やデメリットをお伝えしたいと思います。
先に結論をまとめておくと、
という感じです。では、詳しく見ていきましょう!
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英語マンガアプリ「Langaku(ランガク)」とは?

でははじめに、Langakuの概要や機能を紹介したいと思います。
日本のマンガの英訳版が読めるアプリ
Langakuは、SPY FAMILY、ONE PIECE、るろうに剣心など、日本の人気マンガの英訳版が読めるアプリです。

日本のマンガは世界的に人気があるので、これまでたくさんのマンガが英訳されて、欧米などで販売されてきています。Amazonなどでそれを買うことができますし、Kindleで読むことができるものもあります。
Langakuは、そうした一般に販売されている英語マンガが、アプリで読めるサービス。1エピソードごとに分かれていて、無料で1日1エピソード読めたり、有料のコインを買って読んだりすることができます。

「マガジンポケット」、「少年ジャンプ+」、「マンガBANG」などのマンガアプリを使ったことがある人もいると思いますが、それと同じような感じです。
英語と日本語の割合を自分で設定できる
Langakuには、英語のマンガを楽しく読み続けられるよう、様々な機能がついています。その一つが、英語と日本語の割合を設定できる機能。
例えば、割合を80%に設定すれば、セリフの80%は英語で表示されて、それ以外は日本語で表示されます。「ちょっと難しいな…」というときは割合を下げれば、日本語の部分が増えるので、内容がつかみやすくなるというわけです。

割合は10%~100%の間で、5%刻みで設定可能。作品ごとに設定できます。

紙の本ではできない、とてもユニークで便利な機能です。
単語の意味の表示、セリフの日本語切り替えがかんたん

他にも便利な機能として、辞書機能と日本語切り替え機能があります。
英語のセリフを読んでも分からないときにそのセリフをタップすると、画面の下に辞書が表示され、それぞれの単語の日本語の意味が表示されます。

また、「EN/JA」のボタンをタップすると、セリフ全体が日本語に切り替わります。
さらに、英語の文章の音声を聞くことも可能です。
スマホでも読みやすい拡大表示機能
スマホの画面でマンガを読もうとすると、どうしても画面が小さくて、文字が読みづらくなってしまいます。日本語ならなんとかなりますが、慣れない英語だとやっぱり辛いですよね。
Langakuには、拡大表示の機能があり、スマホでも読みやすくなっています。ダブルタップすると拡大表示モードがスタートし、あとは「次のコマ」のボタンを押すと、順番にコマを移動してくれます。

読んだ単語数、スピードなどが記録される
英語に限らず、学習を継続するためには、記録することが大切。Langakuはその点もサポートしています。
これまでに読んだ合計のワード数、合計時間、読む速度、ページ数、日数が、「読書ログ」のページに記録されます。

日数の記録などはモチベーション維持にもつながりますし、読むスピードがアップしていくのも嬉しいですね。
Langakuの値段・料金プラン

では次に、Langakuの値段・料金プランについて見ていきましょう。
アプリの値段は無料で、無料チケットで1日1エピソード読める
まず、Langakuのアプリ自体の値段は無料です。また、各作品は、最初の3エピソードくらいは完全に無料で読めるようになっています。
さらに、1日1枚、無料で「チケット」がもらえ、これを使うと1エピソード読むことができます。つまり、有料プランに入らなくても、ある程度マンガを読むことが可能。

ただし、チケットにはいくつか注意点もあります。
特に2つ目が注意ですね。例えば、「ONE PIECE」を見てみると、第26話まではチケットで読めますが、それ以降はチケットでは読めないようになっています。

もっと読みたいときはコインを購入
チケットでは読めないエピソードを読みたいときや、チケットがなくなったけどすぐ読みたい!というときは、有料のコインを購入します。コインは600枚で600円となっています。
1エピソード読むのに必要なコイン数は80枚。これは作品によって異なるそうですが、私がざっと見たところ、どれも同じでした。

600円でコインを購入した場合だと、600÷80=7あまり40となって、7エピソード見られることになりますね。
月額980円の有料プラン「Langaku+」がお得
Langakuには有料のサブスクプラン「Langaku+」があります。月額980円で、これに入ると、以下の特典があります。
もともと1枚だった無料チケットが2枚になるので、無料プランに比べて月に約30枚多くもらえることになります。コインと合わせれば、無料プランよりも42エピソード分多く読めることになりますね。
ボーナスコインについては、通常600枚=600円のところ、660枚=600円で買えるようになります。
また、作品がいつでも読めるという特典ですが、無料プランのときは48時間という制限があります。有料プランに入ることで、いつでも何度でも読めるようになります。
チケットの保有上限は3枚ですが、有料プランに入ると、2枚保有時に2枚追加されて4枚になります。ただし3枚保有時には1枚も追加されないようです。(保有上限の3枚を下回っているときのみ、追加付与される仕組みのようです)
Langakuで読める英語マンガ一覧

では次に、Langakuで読めるマンガの一覧を見てみましょう。2022年6月現在で、以下の30作品がラインナップされています。
タイトル | 作者 |
---|---|
青の祓魔師 | 加藤和恵 |
アオハライド | 咲坂伊緒 |
アンデッドアンラック | 戸塚慶文 |
俺物語‼︎ | アルコ・河原和音 |
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ | 赤坂アカ |
君に届け | 椎名軽穂 |
鬼滅の刃 | 吾峠呼世晴 |
黒子のバスケ | 藤巻忠俊 |
ゴールデンカムイ | 野田サトル |
呪術廻戦 | 芥見下々 |
SPY×FAMILY | 遠藤達哉 |
聖闘士星矢 | 車田正美 |
チェンソーマン | 藤本タツキ |
テニスの王子様 | 許斐剛 |
DEATH NOTE | 大場つぐみ・小畑健 |
東京喰種 | 石田スイ |
NANA −ナナ− | 矢沢あい |
NARUTO −ナルト− | 岸本斉史 |
ニセコイ | 古味直志 |
ハイキュー‼︎ | 古舘春一 |
花より男子 | 神尾葉子 |
BLEACH | 久保帯人 |
ホイッスル! | 樋口大輔 |
ぼくたちは勉強ができない | 筒井大志 |
僕のヒーローアカデミア | 堀越耕平 |
マッシュル-MASHLE- | 甲本一 |
約束のネバーランド | 白井カイウ・出水ぽすか |
ラブ★コン | 中原アヤ |
るろうに剣心 | 和月伸宏 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 |

私はそれほどマンガに詳しくないのですが、ほとんどジャンプ系ですかね。もともと集英社が主催したビジネスアイデアコンテストから始まったアプリで、開発も集英社のサポートを受けているそうです。
Langakuを使ってみた感想、感じたメリット・デメリット

ではここから、私が実際にLangakuを使ってみて感じた感想をお伝えしていきます。
人気タイトルがたくさんあるのが嬉しい!
先ほどの作品一覧を見て分かるとおり、誰もが知っている人気作品がたくさんラインナップされています。私自身も、SPY FAMILY、るろうに剣心、DEATH NOTEなど、「絶対読みたい!」と思えるものがたくさんあります。
実は私は、このアプリが正式リリースされる前の「ベータテスト」に参加していました。そのときには作品数がもっと少なくて、「正式版もこのくらいなのかなぁ」と思っていたのですが、実際リリースされたら作品数がめちゃくちゃ充実していました!
これなら、誰が使っても、読みたい作品が見つかるのではないかと思いますし、どんどん読み進めていっても「もう読みたいのがない…」となることはなかなかないと思います。

少し前の作品が多いですが、これはこれで英語学習に向いている気がしています。すでに日本語で読んだことがあるものが多いので、英語になっても読み取りやすいです。
サポート機能がかなり便利!さくさく読み進められる!
先ほど紹介した、英語と日本語の割合の調整機能、辞書機能などは、とても便利! 操作性もよいのでさくさく使えて快適です。
英語マンガを読んだことがある人は分かると思うんですが、結構マンガの英語って難しいんですよね…。特に、SF系や時代物だったりすると、結構レベル高い単語が出てきますし、日常生活的なものでもスラングが結構出てきます。
ですが、Langakuは割合調整や辞書機能などがあるので、ストレスなくどんどん読み進められます。英語初級者の人でも無理なく楽しめると思いました。

私はできるだけ英語率を高めて、辞書機能も使わないように頑張っていますが、いざというときにすぐ使えるので、とても便利です。
また、各コマを拡大表示してくれる機能もかなり便利! セリフの英文が見やすいし、「次のコマ」を押すだけでどんどんコマを進められて快適です。「スマホで小さい英語の文字読むのはキツイだろうなぁ…」と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。

ただし、拡大すると絵が粗くなるので、ちょっと気持ち悪い感じもあります。また、そもそも1コマが大きいときには拡大しないので、読みにくいときもあります。
やる気がないときでも英語に触れられる!
英語マンガのいいところはやっぱり楽しいこと。自分の好きな作品であれば、なおさらですよね。
私は以前にも英語のマンガを何冊か買って読んでいましたが、仕事から帰って疲れているときでも、マンガを読むだけならなんとかできました。毎日毎日少しずつでも英語に触れることが大切だと思うので、こういう息抜きができるのはとても助かります。
有料プランは契約すべき!
無料でもある程度読むことのできるLangakuですが、私としては有料プランに入ることをオススメします。
無料プランだと、1日1チケットだけで、読めるのは1エピソードだけ。これだとあっという間に終わってしまいますし、学習という意味でも不十分です。
英語版のマンガを普通に買うと、1冊1000円近くすることもあります。それとほぼ同じ料金で、かなりたくさんのエピソードが読めるようになるので十分お得と言えると思います。

閲覧期限がなくなるのも魅力。学習なので、何度も読み返すことで単語を覚えることができたりします。
全話提供されているわけではない
これは今後改善されるのかもしれないのですが、現時点では、作品の中の全エピソードが読めるわけではありません。例えば、「るろうに剣心」を見てみると、本来は255話あるところ、47話までの提供になっています。

まだサービス開始したばかりなので、今後追加されていくことを期待しましょう。

7月5日、SPY FAMILYなど4作品で、数エピソード(単行本1巻分)追加されました。今後も期待できそうです。
辞書機能は間違っていることも…
先ほどは辞書機能がとても便利と書きましたが、実はときどき間違っていることも… 推測ですが、マンガ内のセリフを機械で読み取っているのではないかと思います。
例えば、下のスクショは「I wanna be a pirate too!!!」というセリフについて、辞書機能を表示させたものですが、ご覧のとおり「wanNAbe」と変なことになっていて、単語も「wannabe」となってしまっています。

とはいえ、90%くらいは正しく表示されている印象なので、基本的には問題ないです。また、「間違いを報告」する機能があるので、みんなで協力してよいものにしていけるといいですね。
Android版、タブレット版、PC版は開発中
2022年6月現在、リリースされているのはiPhoneアプリだけ。公式からのメールによると、
Android版/タブレット版/PC版は後日リリース予定
(中略)皆さまからのご要望も多く、サービスのアプリ化は正式版に向けた必須課題でしたが、チームの規模がまだまだ小さいことから、iPhone版が先行する形になってしまったことをご容赦ください。
下線は筆者
とのことなので、もうしばらく待ちましょう!
まとめ:楽しく英語多読するには最強のアプリ!

このページでは、英語マンガアプリLangakuのレビューをお届けしました。あらためてまとめておきましょう。
課題はあるものの、作品、機能ともに充実していて、かなりオススメできるアプリです。気になった方はぜひ試してみてくださいね。